【写真】ミケーレ・ザネッティ

『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』の著者で、イタリア・トリエステ元県代表の政治家ミケーレ・ザネッティさん。

手に持っているのは、1990年2月9日刊行の週刊誌『アエラ』。ジャーナリストの大熊一夫さんが精神病院をなくしたイタリア・トリエステの取り組みを取材し、見開き6ページの特集記事にしたものでした。このとき大熊さんは初めてザネッティさんにインタビューし、「バザーリアの背後にザネッティあり」として、日本に彼の存在力を伝えました。『アエラ』を大熊さんはイタリアへ送り、ザネッティさんは今もそれを大事に保管していました。二人の関係性がよく伝わるので、写真を撮らせてもらいました。

なお『精神病院はいらない!』(大熊一夫編著、現代書館、2016年)には、大熊さんが2010年にザネッティさんへ行ったインタビューが掲載されています。このときのインタビューが『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』の邦訳のきっかけとなりました。

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(2016年9月15日 トリエステの社会的協同組合が運営する「カフェ・ヴェルディ劇場」にて 撮影・鈴木鉄忠)